私たちにしかできないこと
熟練した職人技と最先端の機械加工技術の融合によるクオリティの追及。
求められるものが高度であればあるほど、私たちの意欲は向上していきます。
精密板金の世界においてのオンリーワンを目指して、私たちはこれからも挑戦していきます。
展開
全ての工程に重要な役割を果たす会社の頭脳
展開とは、立体形状の製品を分解し、平面形状に落とし込んでいく作業です。この平面形状からレーザー加工等のブランク加工プログラムを作ることから、社内ではプログラミングとも呼ばれています。3D-CAD等の最新デジタル技術を駆使しながらも、ソフトウエアの能力だけでは実現できない複雑な形状に、古くから蓄積した現場の技術を生かして取り組んでいます。
製造工程をトータルで考え、より精度・品質を高める構造、より加工時間を短縮できる構造、より個体差を少なくする構造など、常に加工現場と対話しながら最適な作り方を探求しています。一品ずつのプログラミングにとどまらず、蓄積した加工情報を整理し、社内に発信するしくみ作りにも一役を担い、納期・品質・コスト全てにおいて重要な役割を果たす会社の頭脳と言えます。
曲げ
他社では曲がらないものを曲げる
平面形状で加工されてきた部品を、主にプレスブレーキと呼ばれる加工機で様々な角度の曲げを組み合わせて立体化していく工程です。ベンディングとも呼ばれます。まずは、立体を表す図面と平面形状を見比べ、最適な曲げ寸法・角度・曲げ順序、最適な金型の組合せを即時に見極めるセンスが必要です。さらに、実際には通常のやり方では設計者の思うように曲がらないものも多くあり、加工機械の条件を調整するのはもちろん、金型に細工を加えたり、治具を製作することまで視野に入れて、理想的な形状を突き詰めていきます。デジタル制御だけでは実現できない部分を、積み上げてきた技で補完し、「他社では曲がらないものも曲げる」をモットーに、日々作業に取り組んでいます。
溶接
最も職人技が光る工程
曲げ加工で立体となった部材を結合し、製品の形を作っていく工程です。溶接といっても方法は様々で、材料や形状、使用目的に応じて最適な技法を選択していきます。機械の条件設定はもちろん、手の角度・動き・スピードが少し狂っただけでも強度や品質が大きく変わりますが、その良し悪しは外からは判断しにくいものです。職人の手の技術と職人の目が最も必要な工程だと言えます。溶接作業は社内の特殊工程として、独自の認定制度をとっており、熱による歪みを押えながら強度を保つ工夫、発生した歪みを取り除く技術など、失敗と修正を繰り返して積み上げてきた経験と、品質を見分ける確かな目を持って難しい形状の製品に日々挑戦しています。
塗装
少数精鋭で徹底的に美しい製品を探求しています
弊社の塗装の始まりは医療機器の操作パネルでした。人に優しいデザインと、命に関わる現場に耐えうる品質を実現するために、設備も塗料もそれほど恵まれていなかったころから下処理・素地作りから何層もの上塗りまで徹底して探求し、まるで工芸品のような部品を多数扱っておりました。
今で言えば過剰品質ともいえるようなスタイルは、塗料の性能、器具の性能が上がっても根本的に変わらず受け継がれています。素地作りを丹念に、複雑なマスキングもパテ仕上げも当たり前のようにこなします。「コスト優先、塗れば終わり、錆びなければ大丈夫」そういう塗装とは一味違う美しい製品を提供するべく、少数精鋭で取り組んでいます。